橋本治
ちくまプリマー新書第一弾作品。 いはゆる「正しい敬語」を使うための本ではなく、敬語が存在する意味を人と人との距離から考え直し、「正しい敬語」の使い方を考えるための本。
シリーズ6巻目は、幕末。 葛飾北斎、国貞、国芳から歌川広重まで。 次号の近代篇に向けて、「日本的」=「前近代」が弥生から始まると考え、前近代篇の最後として、縄文土器(=弥生的でない)を扱っている。
シリーズ4巻目。 『広告批評』2002年5月号から2004年4月号まで。 連載中に亡くなった担当編集者白滝明央さんへの献辞「シラタキへ」と掲げられている。 以下索引(調整中) 鈴木宗男 P10 田中眞紀子 辻元清美 孔子 23 野中広務 韓非子 P24 小泉純一郎 P57 『ス…
サラリーマン経験ゼロの橋本治が、「零細なお出入り業者」である作家という立場で「人に関する想像力」と「物事に関する類推能力」をフル活用して日本の会社とその問題点を考察した書。
雑誌『考える人』2002年夏号から2004年冬号連載を加筆してまとめたもの。 最もシンプルで最も難しい哲学書。
『キネマ旬報』1998年10月下旬号から2002年12月下旬号まで連載されたものを単行本化。 全編ウソ映画で固めた圧倒的名著。
シリーズ五冊目。 今回は江戸中期の円山応挙~江戸後期の写楽・勝川春英・初世豊国まで。 写楽の役者絵は二回にわたって考察されている。
「美しい」と感じることの考察。 最後の一文引用。 ・・個人的には、「世界は美しさで満ち満ちているから、好き好んで死ぬ必要はない」と思う私は、それを広げて、「世界は美しさに満ち満ちているから、”美しいが分からない社会”が壊れたって、別に嘆く必要…
シリーズ4巻目。 今回は俵屋宗達に始まり、錦絵の創始者・鈴木春信まで。 桂離宮訪問記も。
広告批評連載第三弾。今回は2001年2月号~2002年4月号まで。 過ぎ去った20世紀を送り出すための書。 今回はおまけと称して、書下ろし数篇と他雑誌記載文数篇も編みこまれている。 以下索引(調整中) 鈴木宗男 P13森喜朗 P16北斗の拳 P28「POPEYE 」P29小泉純…
雑誌『新潮』に三回にわたって書かれた三島論を加筆して単行本化。 三島最後の作品『豊饒の海』論を中心に、作品から三島由紀夫そのものを読み解く。 以下索引(調整中) 芥川龍之介 P16 『杜子春』 川端康成 『六世中村歌右衛門』P22 『豊穣の海』 『禁色』P2…
三省堂から発行されている辞書『大辞林』の良さについてを、橋本治の具体的な使用方法から論じている。 以下索引(調整中) 松村明 P2 オードリー・ヘプバーン P29 『ティファニーで朝食を』 鶴屋南北 P30 並木五瓶 P32 『愚管抄』P48 慈円 『広辞苑』P92 清少…
この本の元は、ギャラリー・アルシュという画廊の発行する小冊子『方舟』に連載されていた「歌舞伎の図像学」。1982年から5年間で3回分掲載された。その後連載を電通発行の『アドバタイジング』に移し、1988年に完結。本来この連載を元にもっと長いものを書…
かつて『思考論理学』(http://biboudou.hatenablog.com/entry/2013/09/22/181634)でも語っていた「わからない」という方法論をより詳細に語っている。 具体例として挙げられているのが、セーターの本を作った時の話、エコール・ド・パリをテレビドラマにし…
『広告批評』連載の続編。1999年10月号~2001年1月号分まで掲載。 20世紀の終わりを書いている。 以下索引 サラザール P10 カエタノ リチャード・ニクソン P12 ゴルバチョフ 田中角栄 佐藤栄作 フランコ P13 エヴィータ ファン・ペロン イサベル 周恩来 毛沢…
1998年10月に刊行が開始された毎日新聞社のムック『シリーズ二十世紀の記憶』に、各年の「年頭言」として掲載された「二十世紀百年分のコラム」をまとめたもの。 冒頭の「総論」は『広告批評』1996年4月号に掲載されたもの。 橋本治はあとがきで、この本は自…
1997年頃から約三年間雑誌『中央公論』で連載していたものを単行本化。 連載開始直後くらいに神戸の児童殺傷事件が起こるなど社会全体に広がってきている現代の問題を様々な角度から論じている。 以下索引(調整中) 『セブン』P7 ブラッド・ピット モーガン・…
雑誌『広告批評』巻頭連載の単行本第一弾。 1997年1月号~1999年9月号分までを掲載。 時評なんかやりたくないで始めた「時評のようなもの」。 近松門左衛門の「真実は虚実皮膜の間にある」という言葉を橋本治流に翻訳すると「ああでもなく こうでもなく で…
シリーズ第三巻。 今回は、室町、安土桃山、江戸時代初期を取り扱っている。
小論集第四弾(完結)。 雑誌『FRIDAY』の連載写真コラム(写真抜きなのが残念)「橋本新喜劇1992」や『演劇界』に単発で書いた文章など。
小論集第三弾。 書評や文庫解説が比較的多い。また映画『ウエストサイド物語』についての長めの文章も収録。
雑誌『明星』に1992年4月~1993年3月まで連載された十二章+一章書下ろし また半年間『明星』の巻頭を飾ったカラー写真(金髪時代)も掲載されている。写真はそれに加えて、おおくぼひさこが撮った若い頃の橋本治も掲載されている。
男の「自立」について、そして「一人前になること」についての論。 のちに筑摩書房より『これも男の生きる道』のタイトルで文庫化。
シリーズ2巻目 今回は鎌倉時代の仏像から室町時代後半「洛中洛外図屏風」まで。
1992年に一年間雑誌『POPEYE』で連載されていた時評。 たまに記事のあとに註として1997年当時の解説が入っている。
「貧乏は正しい!」シリーズ第五弾にして最終巻。 前巻に引き続いて資本主義について突っ込んだ話をしている。 1980年代のバブルへ向かう日本の状況、産業革命以後の資本主義社会の歴史、自給自足について、などといったものを論じている。
「貧乏は正しい!」シリーズ第四弾。 相続税、家、会社、財産、そして資本主義というものを具体的に論じている。
「貧乏は正しい!」シリーズ第三弾。 今回のテーマはイナカ。 イナカとはなにかを考察し、トーキョー論へつなぐ。 第六章には「僕が高校二年生だった頃」「「東京オリンピック」という、ダサくてヘンな発想」というタイトルで1964年当時の日本を振り返ってい…
阪神大震災とオウム事件を受けて、本来シリーズ後半に単行本化する予定だったものを大幅に加筆して単行本化した「貧乏は正しい!」シリーズ第二弾。
雑誌『芸術新潮』連載に加筆、改稿したもの。 第一巻は、縄文時代から鎌倉時代まで。 カラー写真も豊富。