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biboudouのブログ

書籍・音源備忘録 最終的にはそれぞれに索引・クレジットまで作成予定

2008年 橋本治 『Quick Japan vol.76』

特集:結成20周年記念爆笑問題

我々が爆笑問題に与えし言葉

として「徹底したいい加減を」という文を寄稿している。

全文引用:

世の中には色んな「一線」というものがあって、「真面目」という境界線もある。「真面目」の境界線の外側には「不真面目」というものがあるように思われているけれども、私は、「真面目」と境界線を挟んで存在しているのは、「いい加減」だと思う。

真面目な人がいい加減に冒されると、腐る。いい加減な人が真面目に侵食されると、つまらなくなる。いい加減な人が真面目を演じるんだったら、いい加減性を徹底して切り捨てなければならない。一時的に「鬼の形相」のようなものを見せることになってしまう。あまり面白くないし、その結果の真面目も、あまりたいしたものではない。真面目に冒されずに、「いい加減」という素晴らしい自由の境地に居続ける方がずっといい。

「いい加減」を死守するためには、その外側にある「真面目」というのを徹底的に見極める必要がある。「いい加減」のすぐ外側にある真面目というのはたいしたものではなくて、「いい加減」からずーっと遠いところにある真面目は、「真面目か不真面目か、真面目かいい加減か」などということを問題にしないから、「いい加減」のままでもいいんだ。

『爆笑問題の検索ちゃん』で、カミさんネタを振られて頭を抱え、うろつき回り吠えまくる太田光が、私はとても好きです。「ああ、爆笑問題には、こういう新しいジャンルのネタがあったんだな」と思います。「テレビで売れた芸人はネタをやらなくなる。でも、僕等はネタをやり続けていたい」と、以前に会った時、爆笑問題の二人は言っていて、それがとても素敵だった。

太田光には、マンザイ界の林家三平になってもらいたい。田中裕二には、その林家三平にいじめられ続ける「なんだか分からない硬質のもの」であり続けてほしい。大きな声では言えないが、テレビ局のディレクターに騙されて、あまり真面目な事はやってほしくないんだ。

 

そのほか、桑田佳祐立川談志古川日出男土田晃之梅佳代がコメントを寄せている。