特集:震災後-変ってほしいもの・ほしくないもの
「超悲観論者の物思い」
一部引用:
長い間、人は生きながら「次の世代に伝える」ということを、当然のこととして考えていた。それが、この数十年の間で消えた。だから、人はバラバラになった。
人は時として自然に負ける。そのことも受け入れて、それでもまだその地に生きて、その地を次の世代に伝えていく-この失われてしまった根本原則を蘇らせなければ、東日本大震災からの復興はむずかしいと思う。そしてそれは、被害地域だけに限定されない日本全体の-もしかしたら、世界全体の問題だと思う。
※『バカになったか、日本人』収録