biboudouのブログ

書籍・音源備忘録 最終的にはそれぞれに索引・クレジットまで作成予定

2005年 橋本治インタビュー 『論座 2005.12』

「「なんかヤダ」から始めるしかないですね」と題した総選挙後のインタビュー。

一部引用:

右翼的な言説って、人の存在する秩序を肯定するんですよ。つまり、自分のあり方が不安定だと、そっちに行く。批評を実践する場が持てないから欲求不満がたまっていって、より強い力を持つ方、秩序構築的なほうに行きたがるんですよ。だから、右翼も強い力を持つけど、共産党だって「たしかな野党が必要です」って明確に強いじゃん。

右翼的も左翼的もそうなんだけど、構える主体であるべき自分というのがはっきりしなくなると、外にひかれていくんだよね。だからどんどん人の言うことに乗っかっちゃって、そのことによって自分を強くする。・・・

・・・はっきり言っとくけど、今は廃墟です。「なんかヤダ」で済まそうとする俺みたいなところに、「論座」なんていう堅い名前の付いた雑誌がインタビューに来るということからして、異常時だと思うもの。