大正14年発行 『大南北全集 第九巻』 春陽堂
四代目鶴屋南北最初の全集第九巻
収録作
「松梅鶯曽我」(二番目脚本は見つからなかったため未収録)
初演:文政五年二月 河原崎座春狂言
役割:
幡随長兵衛、平井村の権八、工藤祐経、悪七兵衛景清・五代松本幸四郎
お半実ハ助太夫娘八重梅、大磯の虎・市川門之助
本庄助太夫・中島三甫右衛門
大江因幡之助光基、八幡三郎・坂東簑助
幸左衛門・荻野伊三郎
伊豆次郎祐兼、小林の朝比奈・尾上蟹十郎
箱根の閉坊実ハ保童丸、曽我の團三郎・尾上多見蔵
畑右衛門・大谷門蔵
井場重蔵重勝・中山富三郎
舞鶴屋傳蔵、鬼王新左衛門・關三十郎
十六夜・中村芝友
與五郎・松本錦吾
助太夫妾田糸、舞鶴実ハ二の宮・中村大吉
秩父庄司重忠、平井権八、鬼王女房月小夜、因幡小僧才次郎、曽我十郎祐成、曽我五郎時致・三代尾上菊五郎
「杜若艶色紫」
初演:文化十二年五月 河原崎座皐月狂言二番目 佐野八ツ橋の書替え
役割:
船橋次郎左衛門実ハ願哲・五代松本幸四郎
女軽業玉本小さん・松本よね三
蔦屋佐次郎・松本金平
梁田伴蔵・松本小次郎
男藝者歌十・松本虎蔵
見世物師三右衛門・市川團七
同半七・市川桃太郎
同太郎二・松本純五郎
同萬八・澤村鐵之助
若黨丹次・市川新蔵
権平・坂東善次
非人づぶ六の三・坂東鶴十郎
金屋金五郎・市川三十
釣鐘彌左衛門・大谷門蔵
駕籠屋お守り傳兵衛、佐野次郎左衛門・七代市川團十郎
「玉藻前御園公服」「月出村廿六夜諷」
初演:文政四年七月 河原崎座夏狂言一番目二番目
役割一番目:
八郎妻藻女・中村大吉
鷲塚金藤次、又五郎実ハ木幡弾正・嵐冠十郎
巫女眞弓・尾上多見蔵
輔仁君・市川瀧三郎
鹿島三郎・大谷門蔵
岩渕の和田四郎、田熊法眼・淺尾友蔵
安部泰親、進の蔵人・市川門三郎
金剛太郎・松本錦吾
お露・尾上松助
平太郎妹お柳・市川門之助
那須八郎宗重、鳥羽大臣・關三十郎
横曽根平太郎、華陽夫人の霊、玉藻の前実ハ金毛九尾の狐・三代尾上菊五郎
二番目:
三浦屋の上総野後ニ次郎兵衞女房おきさ・中村大吉
竹垣佐五右衛門後ニ駕籠屋杢右衛門、小女郎兄茨の藤兵衛・嵐冠十郎
猿廻し山谷の三作・尾上多見蔵
二階廻しおかん・淺尾友蔵
梅田村のお倉・市川門三郎
植木屋寺島の松・尾上松助
玉屋庄兵衛・澤村春五郎
出村曽平次、若狭屋萬七・大谷門蔵
倉橋官蔵・市川染五郎
藝者小女郎、お倉娘お露・市川門之助
浄雲後ニ出村新兵衛、鵜飼九十郎後ニ非人次郎兵衞・關三十郎
玉屋新兵衛・三代尾上菊五郎
解説:渥美清太郎