連載「日本-性のタブーのない文化」
4月号
introduction-現代の日本に性表現のタブーはあるのか?
「性表現の自由」をうっかり語ると笑っちゃう
「性表現の規制」の中の自己規制
エロスの経済事情
成人映画と一般映画の違い
思春期的な問題
「芸術か、猥褻か」という下らない論争
逆にその方が煩わしい
「猥褻でなぜ悪い!」という問題ではない
第一章 それは「生理的なもの」だからしょうがない
世界は具体的に始まる
「子供を作る行為」の始まり
「まぐわいしない?」とナンパする
5月
(承前)それは「生理的なもの」だからしょうがない
アメノウズメの見せるもの
それをいやがる和泉式部
清少納言の場合
女であることの証明
日本のオッパイ文化
オッパイを描く歌麿の謎
英泉の描く腋毛のある女
晴と褻
自分の身体で世界を把握する
6月
(承前)それは「生理的なもの」だからしょうがない
ウンコだらけの平安京
第二章 「FUCK」という語のない文化
性的タブーとはどんなことか
神様は「まだ早い」と言う
古代日本の性的タブー
タブーはないがモラルはある
率直だが卑語はない
『万葉集』の恋の歌
逢ひ見ての後の心に比ぶれば
7月
(承前)「FUCK」という語のない文化
強姦する光源氏
強姦と和姦の間の微妙な一線
顔を見せるか見せないか
いいのか悪いのか分からない平安時代
「夜」という時間の持つ意味
「顔を見せろ」は強姦と同じ
自分の肉体を自分で把握しない
丸出しの肉体表現
8月
第三章 男の時代
少女マンガ的な『源氏物語』
肉体関係以外に他人と関係を結ぶ方法はない
女を介在させる同性愛
男に意味のない時代
藤原頼通の不思議
藤原頼通のストレス
かなりマッチョな少年愛
性的主導権と人事権
9月(最終回)
(承前)第三章 男の時代
武士の時代
恋の至極は忍恋
女相手の恋はめんどくさい
和歌の詠めない男達
女から男へ
和歌的日本語の限界
下品を志向する文学