biboudouのブログ

書籍・音源備忘録 最終的にはそれぞれに索引・クレジットまで作成予定

2024/3/30~6/2『帰って来た橋本治展』神奈川近代文学館

以下の4部構成

第1部 橋本治とその時代

第2部 作家のおしごと

第3部 橋本治美術館

Epilogue 若者たちよ!

 

以下個人的に目を惹いた展示品を列挙(4/6現在)

映画観賞記録日記

高校3年生時の体育祭準備写真

「映画の友」1967年5月号 ※東大合格発表当日に買ったもの

1968年11月駒場祭高師直を演じた写真

お母様がやっていた喫茶店のメニュー(直筆)

卒業論文鶴屋南北の劇世界」

富嶽三十六景の構図分析」

ファラオの間再現(仕事机周り)

VHS棚

森川那智子あて書簡

ワープロ

「明解大世界史年表」

桃尻娘」原稿

「マドギワ語訳 徒然草」訳語カード

「少年軍記」原稿

鈴木力あて書簡

「双調 平家物語」のための自作年表

「ロック街道四谷怪談」原稿

辰年の年賀状

編み物

子供服絡みの仕事をしていた頃の広告

スーツ、コートなど衣類

「ピーマン白書」のためのメモ

 

図録の巻頭随筆、松家仁之「こんこんと涌いていたもの」

がパネルとして置かれている。

また、機関紙「神奈川近代文学館」第164号に、

馬渕明子「若き日の橋本治

千木良悠子「港の見える丘に立って」

が寄稿されている。

 

かつて『ヴィヴィッドボーイのカリキュラム』で、

"近代文学館には『明星』や『マイアイドル』の付録のシールぐらいしか飾れないんじゃないんですか"と書いていたので、そういうのはどうなってるかな、と個人的には思っている。

 

予定されているイベント

2024/4/20

講演と対談「冗談と真情と」

松家仁之、柴岡美恵子

2024/5/3

講演「橋本治という時代」

橋爪大三郎

2024/5/25

記録映像上映会「豪華本『マルメロ草紙』はこうして生まれた-知られざる8年間の闘い-」

出演:橋本治、岡田嘉夫ほか

アフタートーク:浦谷年良松家仁之

 

 

2023年1月31日 橋本治絵 ウォルター·デ·ラ·メア『アーモンドの樹』ウォルター·デ·ラ·メア作品集2 東洋書林 

1976年に牧神社より刊行されたものの復刊

訳者:脇明子

 

表題作のほか

「鉢」、「姫君」、「はじまり」全4作収録

 

 

 

 

2023年1月 橋本治『完本 チャンバラ時代劇講座 1,2』河出文庫

1巻

第一講 チャンバラ映画とはなにか

第二講 これが通俗だ!

第三講 格調の高さの研究

表紙絵は橋本治作「演劇界 昭和63年4月号」掲載<妹背山婦女庭訓>久我之助

帯の推薦文は高橋源一郎

 

2巻

第四講

チャンバラ映画の流れと、青年の研究

終講

あの笑顔、そしてその笑顔

表紙絵は橋本治作「演劇界 昭和63年1月号」掲載の片岡仁左衛門<廓文章>伊左衛門

帯の推薦文、春日太一

 

※以下の文庫化である。

 

biboudou.hatenablog.com

 

2022年4月10日 第18回はなやぐらの会 ~橋本治さんを偲んで~

鶴澤寛也さん主催

2020年の4月に予定していた橋本治さんを偲んでの追善演奏会が、

2回の延期を経て開催。

 

2014年の第11回はなやぐらの会で演奏された橋本さん新作の

源氏物語 六条院春の道行

を再演

浄瑠璃:竹本越孝

三味線:鶴澤寛也

ツレ:鶴澤津賀花

再演に先だって、初演時の演奏前に行われた橋本さんのお話映像を上映

 

寛也さんのごあいさつをはさんで、

仮名手本忠臣蔵 勘平腹切の段

を演奏

浄瑠璃:竹本土佐子

三味線:鶴澤寛也

2021年9月24日 橋本治『人工島戦記--あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科』 ホーム社 集英社

小説すばる」1993年10月号~1994年3月号連載の約500枚の原稿に、

その後十数年にわたって大幅な加筆修正が加えられた約4500枚の大作。

 

小説部分は約3900枚、付録の「『人工島戦記』人名地名その他ウソ八百辞典」を加えて4500枚だが、未完である。

目次は第じゅー部 第五千八百七十二章 + エピローグ

までとなっているが、収録は第ろく部 第二百四十章

までである。

 

別冊の「人工島戦記地図」付き

(表紙にも使われている)

 

副題の「--あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科」は、

雑誌連載時にはなかったものであるが、最も新しい加筆のある原稿の束にこの副題が書かれた扉が付けられていたことによるそう。

(この原稿用紙がそのまま本作の扉として使われている)

 

資料提供:神奈川近代文学館

編集協力:塚原一郎