1976年に牧神社より刊行されたものの復刊
訳者:脇明子
表題作のほか
「鉢」、「姫君」、「はじまり」全4作収録
以下の文庫化
と題して解説を書いている。
「小説すばる」1993年10月号~1994年3月号連載の約500枚の原稿に、
その後十数年にわたって大幅な加筆修正が加えられた約4500枚の大作。
小説部分は約3900枚、付録の「『人工島戦記』人名地名その他ウソ八百辞典」を加えて4500枚だが、未完である。
目次は第じゅー部 第五千八百七十二章 + エピローグ
までとなっているが、収録は第ろく部 第二百四十章
までである。
別冊の「人工島戦記地図」付き
(表紙にも使われている)
副題の「--あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科」は、
雑誌連載時にはなかったものであるが、最も新しい加筆のある原稿の束にこの副題が書かれた扉が付けられていたことによるそう。
(この原稿用紙がそのまま本作の扉として使われている)
資料提供:神奈川近代文学館
編集協力:塚原一郎