biboudouのブログ

書籍・音源備忘録 最終的にはそれぞれに索引・クレジットまで作成予定

2019年4月12日 橋本治 他 『ユリイカ (総特集)橋本治』

※は『ユリイカ』2010年6月号の再録

・ロングインタビュー 2010年の橋本治 ※

"小説家"という在りかた 

 --『巡礼』『橋』『リア家の人々』をめぐって 聞き手・構成 栗原裕一郎

 

橋本治と人生

橋本くん  おおくぼひさこ

  (1978年夏に撮った写真が掲載されている)

橋本治という恵み 森川那智

  (50年来の友人の貴重な一文)

マニエリスム、または「揉め事の嵐」--橋本治青空人生相談について  高山宏

八匹目の終わりと始まり  さやわか

  (「101匹あんちゃん大行進」を軸にして橋本治の一貫した優しさと論理性について)

 

・1979年の橋本治

電話口の橋本治--絵のなかの回想 さべあのま×高野文子×飯田耕一郎

            イラスト高野文子 

差しのべる手  飯田耕一郎

ここからすべてははじまった--橋本治の少女マンガ論 藤本由香里

ハッピィエンドのレシピ--橋本治のマンガ論、その場と文脈 宮本大人

 

・傾奇者・橋本治

橋本治さんと古典芸能  鶴澤寛也

「歌舞伎絵本シリーズ」の熱気、至福の時  中島かほる

   (橋本治、岡田嘉夫との共同製作時の貴重なエピソード)

前代未聞の役者絵集--『橋本治歌舞伎画文集』   須永朝彦

    1992年『週間読書人』より

橋本治の好きだった歌舞伎  矢内賢二 ※追記あり

「再創造」の美術史   橋本麻里 ※

 

橋本治という主義

慈悲の笑顔---橋本治の思い出  浦谷年良

作家でなく、芸の人  矢内裕子

橋本治と「政治」の問題   宇野重規

紅蓮落日---橋本治、もしくは「社会変革の意志」  浅羽通明

  (山形浩生のツイートの提起から論を進める。小見出しがすべて橋本治の本のタイトルのオマージュ)

方法的不可解、あるいは分かるために分からないでい続ける方法  山本貴光

 

・対談  2010年の対話  ※

「リア家の一時代」  橋本治×宮沢章夫

 

橋本治の愛

桃尻娘』について  藤野千夜 ※

ポスカだらけで追悼・橋本治  鈴木涼美

橋本治のナラトロジー 川崎賢子 ※追記として追悼文あり

橋本治の描く光源氏橋本治の説く三島由紀夫に似ている

   ---『窯変源氏物語』を読む      木村朗子

 

橋本治の創作

橋本治の編み目   加藤登紀子 ※

人間には不可解ということはない  松家仁之 ※

橋本治」とはなにものだったのか  安藤礼二 ※追記あり

文藝雑誌にフランス革命を!  小谷野敦 ※追記あり

 

橋本治を読む 橋本治主要著作解題 編:栗原裕一郎  ※増補あり

  執筆者:円堂都司昭 安藤礼二 立石和弘 竹中朗 山本貴光 岸川真 矢内裕子 栗原裕一郎

 

1994年2月 橋本治 『鳩よ 1994年3月号』

橋本治の冗舌なマンダラ大宇宙

「普通とは違うおれだから、言葉の力を極めたい」

来るべきものが来た

おれ、ヘマはやらないよ

やりたい事をやる

ぼくの民主主義

どう友だちを作ったか

プロセスこそ重要だ

世界は豊かなものだ

膨大さに意味がある

主義に騙されるな

極端は普通に通ず

 

断定・言いきり 橋本治あとがき集

『完本チャンバラ時代劇講座』『武器よさらば』『ぼくらのSEX』『絵本徒然草』『桃尻娘』『江戸にフランス革命を!』『'89』のあとがき抜粋

 

橋本さんのこと

島森路子宮本亜門

 

ジャンル別ブックリスト

橋本治略年譜

1989年10月 橋本治 『翻訳の世界 1989年11月号』

インタビュー

古典現代語訳の地平から日本語表現の文体水準を見る

「『嵐が丘』を今のヒースクリフとキャサリンで読ませろ!」

 古典現代語訳の教訓 「をかし」は「素敵」

 複合語をどう翻訳するか

 言葉の"単位"が持つリズムという力

 「桃尻語」の射程という問題

 他人の言葉にどう迫ろうか---「源氏」訳の話

 「思想は人なり」「文体はウデなり」

 現代のロミオはどんな言葉で喋るか?

 モノトーン化した言葉 訳せなくなった古典

 音=リズムのない"主張"なんて"時代遅れ"だ

 

※『その他たちよ!』に掲載されている。

2019年3月 橋本治 『群像 2019年4月号』

絶筆論考 「近未来」としての平成

第一章 昭和の終わりと平成の始まり

 一 極私的な「昭和の終わり」

 二 「時代」という壁

 三 昭和の終わりと「時代そのもの」の終わり

 四 平成になってバブルははじける

 五 平成三十年はどんな期間か

 六 昭和オヤジの受難

 七 いつの間にか生まれていたもの

第二章 「時代」とはなんだ?

 一 昭和への軽侮

 二 「変革の心」ではなく

 三 人気投票で動く社会

 四 苦悩のない社会

 五 改めて「時代そのもの」がなくなった

〈未完〉

※前編後編の二号連続掲載予定だった