biboudouのブログ

書籍・音源備忘録 最終的にはそれぞれに索引・クレジットまで作成予定

2018年12月 橋本治 『群像 2019.1』

野間文芸賞発表&記念企画

野間文芸賞受賞「草薙の剣」

受賞のことば

「頼りない受賞の言葉」と題し文章を寄稿

「もっと頑張りなさい」と言われるのも、今では少し重荷です。だからと言って「もうやめてもいいよ」もいやなので、いささか複雑です。

と締めている。

選考委員のことば➡奥泉光「時代を描く方法」 佐伯一麦「俗に通ずる」

         多和田葉子「歴史の手触り」 町田康「選評」

         三浦雅士「豊かな寒々しさ」

 

橋本治は随筆として

『草薙の剣』-六人の主人公と七番目の男

を寄稿

作中の、豊生の父を七番目の男-第二の主人公とし、「時代を書く作業」が、自分を語る言葉を持たないままに逝ってしまったとても多くの「豊生の父」を見えなくし、そのことによって「人を抹消する」になってしまうのがとてもいやです、と語っている。

 

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